ハウス・メーカーが扱う注文住宅とは

私は司法書士を業としていることから、複数のハウス・メーカーから不動産登記の依頼を受けています。ハウス・メーカーが扱う注文住宅について説明します。ハウス・メーカーでは構造躯体(柱や内壁)については、そのハウス・メーカー独自の商品を扱っているため、その部分については注文をすることができません。例えば、木造軸組工法の住宅を建築するのに、軽量鉄骨木質パネル工法を扱うハウス・メーカーに木造軸組工法を求めることはできません。ハウス・メーカーがいう注文住宅とは、設計の注文や内部部材(床材など)やキッチンやお風呂、トイレなどの水回り機器などをハウス・メーカーに勤務している建築士に要望を伝え、その建築士が設計した図面をもって建物を建築することを指します。床材やキッチンなどもハウス・メーカーがその業界と提携してオリジナルを開発したものを大量生産、大量販売することにより、安価で購入することができます。キッチンであれば、キッチン・メーカーと共同で開発したものが数種類あり、その物を顧客が選択する方法をもって、機材を決定していきます。共同開発した物で気に入った物がない場合は、その商品を扱うメーカーへの直接発注をし、図面に書き込みます。購入及び設置はハウス・メーカーで行っています。よって、同じハウス・メーカーによっても顧客の要望が異なることから、注文住宅の場合は、決まった坪単価になりません。営業マンは注文住宅の説明を行う場合、住宅展示場の建物を建築した場合の坪単価や、過去の建築実績やその地域の物価を考慮して坪単価を説明しています。坪単価と聞きますと、みなさんは購入金額を1坪で割った単価と考えますが、ハウス・メーカーの場合はこの考え方とは異なります。ハウス・メーカーの営業マンが説明する注文住宅の坪単価は、あくまで建物本体工事の坪単価であり、その他に建築地によって異なる工事(付帯工事といいます)は考慮しておりません。付帯工事とは、解体工事、屋外給排水工事、地盤改良工事、カーテン及び照明器具の金額及び設置工事が加わります。また、不動産登記や印紙税等の税金関係といった諸経費が加わります。このような付帯工事は、建物本体工事の約7割の金額が発生します。このようなことから同一の坪数(例えば40坪)の注文住宅であっても図面の内容や設備の内容、その建築地に関係する付帯工事の金額によって金額の差が生じます。

Copyright ©All rights reserved.一戸建ての不動産を購入する場合、気を付けたいこと。 .